東京都江東区木場にある東峯婦人クリニックでは、
不妊症外来として開業され、産婦人科、婦人科を
中心に診療されています。
「女性の一生を支える存在であり続けたい」
そんな願いがこもっているとても温かいクリニックです。
今回は、東峯婦人クリニック、松峯美貴先生に
生理で悩んでいる人についてのアドバイスや
クリニックとしてできることも踏まえて
教えていただきました。
お話しを伺っていくと、「生理」と一言で言っても
悩み、症状も多くあるようです。そこで今回は、生理にも
関わる「PMS」ということに、焦点を絞っております。
PMSや生理時こそゆっくり過ごす
「生理がきちんときていること」というのは、
ホルモンが正常で、体がしっかりと機能している
ということを、まず認識してほしいと思います。
そして、ご自身できることや東峯婦人クリニックとして
できることをお伝えしたいと思います。
1、生理前、スケジュールをつめこまない!
生理前には、
「スケジュールをつめこみ過ぎない」
ことは大事なことです。
ホルモンバランスが変化することにより、
イライラしたり、不安なときに
過密なスケジュールにしても思うように進まないからです。
スケジュールを入れて、出来ない自分に
さらにイライラしたりすることもご経験されている方も
いるかもしれません。
出来る限り生理2週間前ぐらいからゆとりを持って
行動することをクリニックへ来ている方に
お願いしています。
生理前はどうしても体も心もいつもと
違った症状がでやすい状態です。
PMSといっても体であらわれやすいのは
・むくみ
・頭痛
・ニキビ
・イライラする
などです。
また、生理前は黄体ホルモンの影響で
水分を蓄えやすいため、ダイエットには適さない時期
であることもお伝えしております。
これらは代表的な症状ですが、
精神面に特にあらわれる方もいれば
体の不調として症状があらわれる方もいます。
2、PMSを防ぐ食材を知る
PMSに関しては、食事面で言うと
最近αリノレン酸(アルファリノレン酸)が
有効だとアメリカの研究結果が出ており、
食材ではコンブなどの海藻類です。
その他にもビタミンB6は、
ホルモンのバランスを整える働きがあり
食材では、豚肉、大豆、イワシ、カツオ、サバ
などです。
「PMSに良いから、これだけをとれば良い」という
ものではなく生理前に意識してとりいれる
ことが大切です。
3、ぐっすり眠れる環境をつくる
照明をおとしたり、ハーブティーを飲んだりして
眠れる環境を整えてみるのも1つの方法です。
4、婦人科でPMSのホルモン状態を知る
そして最後に、クリニックとしてできることには
PMSの症状がある方で、イライラなどの
気持ちの症状がでている方でも
まずは、婦人科へ相談してみることをおすすめします。
それは、ホルモンバランスの状態をチェックしたり
カウンセリングを受けたりして、
客観的にご自身の状態を知ることができるからです。
あまりにもPMSや生理痛などの症状がひどい方には、
ホルモン療法(低用量ピル)や漢方療法などが
あります。
生理前に自分で意識してできることをやってみる。
それでも、日々の生活に支障をきたしている方は
東峯婦人クリニックで症状に合わせたものを
ご提案させていただきます。